プロダクトマネージャーがアプリやウェブサービスの開発を進めていく中で、避けては通れないのが画面構成を作りデザイナーやエンジニアへ共有すること。今まで何百・何千を超える画面を書いてきましたが一番私が苦手なのが、テクニカルライティングの部分です。情報を正しく、わかりやすくユーザーに伝えるためには欠かせないスキルなのですが、どうしても苦手な作業でした。普段パワーポイントなどで戦略資料も作成していますが、ユーザーに向けて発信する文章と、経営層や社内の別部門へ提案する文章は異なるので頭がごちゃごちゃになるんですよね。
ChatGPTを活用して、ライティングをサポートしてもらう
苦手なスキルこそAIに頼ることで生産性をあげるのが一番です。例えば会員登録をユーザーがした後、認証メールを送信してリンクを踏んで貰うことがあると思います。そういったときに画面に表示する文言をChatGPTに聞くことで草案を作ってもらいます。 実際に聞いてみた画面になりますが、「ワイヤーフレームを作成しています。メールアドレス認証をするメールを確認してくださいと画面に表示する文言をつくってください」と聞くだけでそれっぽい内容が返ってきます!
例えばベースの回答に加えて、24時間以内にリンクを踏んで欲しいなどの要件を伝えれば自分が提供するサービスに沿った文章を作成してくれます。
ランディングページのメリットを書いてもらう
例えばサービスのランディングページを作成しなくてはいけないときに、メリットとなる良い文章が書きにくい。などもあると思います。もちろんメリットとなるキーワードなどをChatGPTに伝えることでよりユーザーが読みやすい文章にも直してくれますが、サイトがある場合はクロールさせることでメリットを挙げてもらうこともできます。 (実際にこのブログをクロールさせてみた結果)
よくある質問などのコンテンツ作りにも役立つ。
他にもChatGPTを使って、よくある質問の叩きを作ってもらうこともできます。
例えばECサイトを自分が運営しているとして、よくありそうな質問のキーワード(キャンセルは3日前まで、クレジットカードのみ利用可能(コンビニ決済はNG))をChatGPTに投げかけてみましたが、それなりの精度でたたき台が返ってきます。
質問: 注文をキャンセルしたい場合、どのようにすればよいですか? 回答: 注文のキャンセルは、商品の発送日の3日前までにお願いしています。キャンセル希望の場合は、マイアカウントから直接キャンセル手続きを行ってください。
最近はChatGPTを使うことでテクニカルライティングや、文章のたたき台を作る工数が削減できるようになりました。もちろん最後は自分たちでより良いフレーズに変えていくことが重要ですが、エンジニアやデザイナーや他部門と協業していくうえで、時間をかけずに作成できるのは利点だと思います。生成AIによりWebデザイナーの職が奪われると噂されていますが、単純業務はどんどんAIに変わっていきそうだなと日々感じています。ぜひ試してみてください。