
Claude Codeをインストールした直後、何から手をつけていいか分からなかった。公式ドキュメントを読んでも、載っているのはlintの設定やテストコマンドの登録など開発者向けの内容ばかりで、PM・事業開発の私にとっては「で、結局何をすればいいの?」という状態でした。
結局、最初の1週間は設定なしでそのまま使っていたのですが、これが後から響いてきます。毎回「私はPMで、こういう業務をしていて、レポートはこの形式で...」と説明し直す羽目になり、3日で嫌になりました。先にやっておけば良かったと本気で後悔した初期設定を3つにまとめます。
claude init で自動生成されたCLAUDE.mdをそのまま使い続けていたのが原因でした。中身が一般的すぎて、業務には全く足りない。もう一つ痛かったのが、禁止事項を明示していなかったこと。推測なのに事実のように語るアウトプットが出てきて、そのまま資料に使いかけたことがあります。
1. CLAUDE.mdを書く
最初にやるべきことは、CLAUDE.mdという設定ファイルを作ることです。
CLAUDE.mdがないと、Claude Codeは毎回のセッションを「あなたが誰で、何をしている人か全く知らない」状態で始めます。これは毎朝出社するたびに「はじめまして」から始まる同僚がいるようなもので、業務の生産性は上がりようがありません。
最初に書くのは3行で十分です。
## あなたの役割 あなたは新規事業企画プロジェクトを支援するAIアシスタントです ## 業務コンテキスト - 市場調査・競合分析がメイン業務 - レポートは日本語で、結論から書く ## 禁止事項 - 推測で数字を作らない
「役割」「業務コンテキスト」「禁止事項」の3つ。完璧を目指す必要はなく、まず書いて使い始め、違和感を感じたら足していくのが正しい進め方です。
禁止事項の「推測で数字を作らない」は、個人的に一番入れてよかったルールでした。これを書く前は、市場規模の調査をClaude Codeに頼んだ際に、それっぽいけど根拠のない数字が返ってきたことがあります。たった1行追加しただけで、数字の捏造がほぼなくなったのは驚きだった。
CLAUDE.mdの詳しい書き方や育て方は「CLAUDE.mdの育て方」にまとめてあります。
2. 作業フォルダを整える
次に大事なのが、作業フォルダの構造を最初に決めておくことです。
Claude Codeは起動したディレクトリ配下のファイルにアクセスする仕組みになっています。デスクトップ直下や、ファイルが散乱したフォルダで起動すると、意図しないファイルを読まれたり、変な場所にファイルを作られたりすることがある。私もこの失敗をやりました。
PM業務向けの推奨構造はこんな形です。
my-workspace/ CLAUDE.md ← 設定ファイル research/ ← リサーチ結果 drafts/ ← 企画書・資料の草案 meeting-notes/ ← 会議メモ templates/ ← よく使うテンプレート
フォルダ名は日本語でも英語でもどちらでも構いません。Claude Codeはどちらも問題なく読めます。
重要なのは「用途ごとに分ける」こと。全部ルート直下に置くと、数週間後にファイルが散乱して何がどこにあるか探せなくなります。私のワークスペースでは番号付きフォルダ(00_, 01_, 02_...)を使っていますが、最初からそこまでやる必要はありません。3-4フォルダあれば十分で、足りなくなったら増やすという進め方がストレスが少ないと感じています。
もう一つ、ファイル命名に日付を入れておくと後から探しやすくなります。20260413_competitor_analysis.md のように。Claude Codeに「先月のリサーチ結果を参照して」と頼んだとき、日付がファイル名に入っていると正確に見つけてくれる確率がぐっと上がりました。
3. ユーザーCLAUDE.mdを設定する
3つ目は、意外と知られていないユーザーCLAUDE.mdの設定です。
ユーザーCLAUDE.mdとは、~/.claude/CLAUDE.md に置く全プロジェクト共通の設定ファイルのことで、先ほど書いたプロジェクトCLAUDE.md(作業フォルダ直下の CLAUDE.md)とは別物になります。
ここに書くべきなのは、どのプロジェクトでも変わらないルールです。
例えば、私のユーザーCLAUDE.mdはこんな内容になっています。
## 共通ルール - 日本語で応答する - 日時は日本時刻(JST)基準で記載する - レポートは結論→根拠→詳細の順で書く ## 禁止事項 - 推測で数字を作らない - ソースを明示せずに結論を書かない - Confidentialなファイルは読み取り前に確認する
一方で、プロジェクトCLAUDE.md(作業フォルダ直下の CLAUDE.md)には、そのプロジェクト固有の情報を書きます。
## あなたの役割 あなたは「顧客満足度向上プロジェクト」の資料作成を支援するAIアシスタントです ## プロジェクト固有の情報 - 対象期間: 2026年4月〜6月 - 担当チーム: カスタマーサクセス部 - 主なタスク: 顧客インタビューの文字起こし、課題抽出、レポート作成 ## 注意事項 - 顧客名は匿名化して「顧客A」「顧客B」と表記する - インタビュー音声ファイルは `interviews/` フォルダに保存されている
この使い分けを最初から設定しておかなかったときは、新プロジェクトを始めるたびに「日本語で応答する」「推測で数字を作らない」といった共通ルールを毎回コピーする手間がかかっていました。ユーザーCLAUDE.mdを設定してからは、プロジェクトCLAUDE.mdには「このプロジェクト固有の情報」だけを書けばいいので、立ち上げが圧倒的に楽になりました。
この2階層の使い分けを最初に設定しておくと、新しいプロジェクトを始めるときに「共通ルールはもう設定済み」の状態からスタートできます。「CLAUDE.mdの育て方」でも触れていますが、この仕組みを知っているかどうかで、複数プロジェクトを跨ぐ運用の効率が全く違ってきました。
初期設定は3つだけ。CLAUDE.mdを書く、フォルダを整える、ユーザーCLAUDE.mdを置く。全部やっても30分かかりません。
最初の1週間を設定なしで過ごした私が断言しますが、この30分の投資は、その後の数百時間のClaude Code体験を確実に変えてくれます。設定は後からいくらでも修正できるので、完璧を目指さず、まずは最小限で始めてみてください。CLAUDE.mdの詳しい育て方は「CLAUDE.mdの育て方」を参照してください。