元エンジニアPMのプロダクトマネージャーお役立ち情報

プロダクトとビジネスの両輪どっちも回してる人 事業戦略やプロダクトマネジメントに関する情報を発信

Claude Code入門 -- PM・非エンジニアのための実践ガイド

同僚のエンジニアがターミナルの黒い画面に向かって何やら高速でやりとりしているのを横目に見ながら、「あれはエンジニアのツールだろう」と思っていた時期がありました。Claude Codeの存在は知っていたけれど、PM・事業開発という私の業務には関係ないと決めつけていたのが正直なところです。

実はプライベートの開発では、Claude Codeをコーディング用に以前から使っていました。ただ、それはあくまでエンジニアリング用途の話で、PM・事業開発の業務に持ち込むという発想はなかった。転機は、「非エンジニアの領域でもかなり役に立つ」「モデルとしてのClaudeは地頭がいい」という話を複数の場面で聞いたことです。半信半疑で業務に導入してみたら、認識が完全に変わりました。

Claude Codeとは何か -- PMが知っておくべき最低限

Claude Codeは、ターミナル(コマンドライン)上で動くAIアシスタント。ChatGPTやClaude.aiのようにブラウザで使うのではなく、手元のPC上のターミナルで直接対話する形式になっている。

「ターミナルなんて使ったことがない」という方も心配はいらない。使うコマンドは基本的に claude の1つだけ。

ChatGPTとの最大の違いは、ローカルファイルを直接読み書きできる点だ。ブラウザのチャットだと「この資料を分析して」と頼むたびにファイルをアップロードし、結果をコピーして貼り付ける作業が発生する。Claude Codeではその手間がなくなり、手元のフォルダにあるファイルを直接読んで、結果もファイルとして直接書き出してくれる。

PMにとっての実質的な意味は、業務資料に直接アクセスできるAIパートナーを手元に置けるということ。「コードを書くツール」ではなく「ファイルを扱えるAIパートナー」として捉えると、用途の広さが見えてくる。

注意点として、Claude Codeを利用するにはClaude ProまたはMaxプランへの登録が必要になる。無料プランでは使えません。

PMの業務でClaude Codeが使える5つの場面

「ChatGPTでもできるのでは?」と思う場面もあるかもしれません。各場面でClaude Codeならではの強みを書いていきます。

1. 市場調査・競合リサーチ

調査結果をフォルダ構造で管理し、過去の調査ファイルを参照しながら差分を出せるのが強みです。「先月の競合レポートと比較して変化点を抽出して」と頼めば、2つのファイルを読み比べて差分を教えてくれる。ブラウザのチャットでは、毎回ファイルをアップロードし直す必要がありました。

2. 企画書・資料の草案作成

CLAUDE.md(設定ファイル)に私の業務コンテキストを書いておけば、Claude Codeは毎回の会話で「私が何をしている人か」を理解した状態でスタートしてくれます。

ここでハマったのが、最初はCLAUDE.mdを書かずに使い始めてしまったこと。毎セッション「私はPMで、こういうプロジェクトをやっていて...」と説明し直す羽目になり、「これなら普通のChatGPTと変わらないじゃないか」と感じた。CLAUDE.mdを整備してから、ようやくこのツールの本領が見えてきました。この差は地味だけれど、毎日使う上ではかなり大きいと感じています。

3. 会議準備

議事録テンプレートの生成、過去の会議メモからの論点整理に使えます。フォルダにたまった過去の議事録を一括で読んで、「直近3回の会議で未解決のまま残っている論点は?」といった横断的な整理ができるのはファイル操作ができるClaude Codeならではでした。

4. データ分析の下ごしらえ

SQLクエリの組み立てや、分析結果のサマリー作成。SQLを書く業務がある方には、SQL x Claude Code活用も参考になると思います。

5. 日常の雑務自動化

定型メールの下書き、レポートフォーマットの統一、ファイル名の一括整理。こうした「やらなきゃいけないけど頭を使わない」作業をClaude Codeに任せると、思った以上に時間が空きます。

ここまで読んで「結局、ファイル操作と設定ファイルの引き継ぎが差分なのか」と思った方は正しい理解です。ChatGPTが「その場限りの賢い相談相手」なら、Claude Codeは「私の仕事場を知っているアシスタント」に近い。

ChatGPTとの使い分け

どちらが優れているという話ではなく、得意分野が違います。

  • ChatGPT: ブラウザで完結する。「ちょっと聞きたい」「アイデアを壁打ちしたい」といったワンショットの相談に向いている
  • Claude Code: ローカルファイルと連携する。「ドキュメントを整理したい」「過去の資料を参照しながら作業したい」「定型作業を自動化したい」といった継続的な業務に向いている

両方を使っている体感として、Claude Codeの価値が一番出るのは「繰り返し同じ文脈で作業する場合」です。週次レポートの作成、定例会議の準備、競合ウォッチなど、ルーティン業務こそClaude Codeが力を発揮する場面でした。

逆に、初めてのテーマについてブレストしたいときや、Webの最新情報を調べたいときはChatGPTのほうが手軽でした。私の場合、朝の作業はClaude Code、移動中にスマホで確認したいことはChatGPT、という使い分けに自然と落ち着いています。

始め方 -- 最初の30分でやること

「ターミナルが怖い」という気持ちはよく分かります。最初は私もそうだった。でも、実際にやることは5ステップだけです。

ステップ1: Claude ProまたはMaxプランに登録する ステップ2: ターミナルを開いて、インストールコマンドを1行実行する

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | sh

ステップ3: 作業用フォルダを作って、そこに移動する

mkdir my-workspace && cd my-workspace

ステップ4: Claude Codeを起動する

claude

ステップ5: まずは簡単な依頼から始める。「この資料を要約して」「このフォルダの中身を整理して」など

ここまでで10-15分もあれば十分でした。4番目のステップの後、CLAUDE.mdを書くとさらに体験がぐっと変わる。書き方は「CLAUDE.mdの育て方」で詳しく解説しました。

一番衝撃だったのは、エージェントチームを組んでリサーチから事業企画まで一気通貫でアウトプットを出せたときです。調査・分析・企画をそれぞれのエージェントが分担し、私は方向性を決めるだけで形になっていく。さらに、日々の業務の振り返りやタスク管理までClaude Codeで回せるようになり、「これはもう手放せない」と確信しました。

次のステップ

Claude Codeを使い始めたら、次にやるべきことは3つです。


Claude Codeはエンジニアだけのツールではありません。CLAUDE.mdという設定ファイルを書くだけで、私の業務文脈を理解したAIパートナーになる。最初は「ターミナルなんて無理」と思っていたのに、今では毎日の業務で一番使うツールになりました。まずは小さく始めて、使いながら育てていく。その第一歩として、今日Claude Codeを起動してみてください。